前の日記でアツく語ったNoah。
デザインめっちゃ可愛いのよ。
木目にソールは可愛いイラストだよ?
めっちゃ気になるじゃん。
だが、国産の板なので当然のように高い。
そして販売が実店舗のみ
さらに近くに取り扱っているお店が無い。
極めつけは試乗せずに買ってイマイチだった時のショックを考えると手が出ない。
そう、買わない理由ばかりを探していたのだ。
これはいかんと思って探ると俺に合う板があった。
カーベストトリッカーというモデルだ。
CURVEST TRICKERはCURVESTというカービング向けの板を遊べるようにした仕様、所謂Noah式ラントリボードらしい。
これはいいと思って探していたのだが中古で4万越えでなかなか手が出なかった。
そんなしているうちにラマ氏がyoutubeでCURVEST TRICKERを取り上げたらしくて相場高騰・・・
あの時に4万で買っていれば・・・という後悔がつきまとった。
そう、人間はしたあとの後悔よりもしなかった後悔の方が重く引きずるのである。
そうこうしているうちに格安のNoahの板を見つけた。
なんと1万5千円
格安の理由はトップシートにヒビが入っている為。
下手したら芯材までやられていて折れる可能性もある。
うーん、どうする俺。
ここでさきほどの言葉がよぎる。
やらない後悔よりもやる後悔
俺は板を購入した。
届いた板のトップシートはわりと綺麗だった。
が、傷が付きにくいと豪語しているトップシートは見事に傷があった。気にしないけど。
で、届いた時のソールがこれ。
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Noahのソールにワックスベタ塗り |
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柄のある左側だけ少し剥がした |
ワックス超ベタ塗りで剥がし甲斐があるね。
そんなわけで鬼スクレイピングとブラッシングで全部剥がしてみた。
めちゃ細かいワックスが出たので堅いワックスをベタ塗したんだな。
剥がし終えたソールがこちら
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ソールの傷多い |
こ れ は ヒ ド イ
それを隠すためのワックスベタ塗りだったわけだ。
まぁ個人取引なんてこんなもんだから奇麗なのが来たらラッキー程度で最初から期待してない。
さて、それでは早速板の観察へ。
この板は
19-20 super spark 154㎝である。
公式Facebookより
このsuper sparkは、一見触ると硬‼️と声が出て、試乗会でも乗らない率が高いのですが、特にジャンプでキングスやクエストに通い、ビッグやミドルを飛び、フリーラン・カービングをしっかりされる層の方には、ドンピシャハマりかなり高いご予約率なんです
他社さんで、ジャンプにはコレ❗️って有名なボードと比較しても、皆さんsuper sparkの方がダントツで勝ちです‼️と声があがるくらい良いですよ
毎年、数名グラトリユーザーさんがこのsuper sparkをご予約される方もおられます
この触って硬いsuper sparkが、コンセプトや脚力が合う方に、乗って即ご予約されると言うことは、触った硬さと、乗った硬さは必ずしもイコールではないと言うことです。
更に硬くて乗らない⁉️ super sparkに乗ってる方は、スーパーレアだと言うことですね
他の説明文より
SUPER SPARK(スーパースパーク)=力強い操作性。上級者向けの操作性を備えた高反発フリースタイルボード
なるほど、確かに触ると硬いしなんなら重い。
重さはなんと3.05㎏!!
俺が使う板じゃないわな(笑)
キッカーも飛ばないし硬い板を乗りこなす脚力すら無い(笑)
まぁでも乗ってみないと分からないそうなので楽しみ。
まずは可変コンベックスとIDキャンバーの確認をする。
中央からインサートホール端までが一定の超緩いコンベックスだった。
下手したら0.05㎜くらい?
そこから板の端までコンベックスが増大していたので間違いなく可変コンベックス。
だけどめっちゃ緩いコンベックスだった。これ0.2㎜もないなんじゃ?
前回の日記でいうと可変コンベックスA’に該当する。
と、思ったけどIDキャンバーかもしれないと思ってレベルを測ってみた。
フラットな面、つまり有効エッジ拡張部があればIDキャンバーだ!
うーん、なんとなく5㎝くらいフラットな面があるけど…定規が曲がっているのかな…
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インサートホールの右側からがフラット |
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そこからだいたい5㎝くらいがフラット・・・? |
ということはIDキャンバー?可変キャンバーなのかな。
この5㎝のエリアはコンベックスだったので可変コンベックスBかもしれない。
真相はメーカーのみが知っているのだ。
で、板を観察して気が付いたんだけどコアの厚みが面白い。
真ん中は0.90㎜
そこから少し端に行くと0.95㎜
インサートホール中央端だと10.0㎜
インサートホール中央は11.0㎜
ボードを水平に置いてキャンバーを潰すとトップシート中央上部がアーチ状になる。
わお、これってRICE28の溝アーチ層構造と同じような構造じゃん。
でもRICE28がやめたってことは…
この構造のおかげでフレックスは変わらずにトーションが柔らかくなるんだね。だから硬くても乗ったらそう感じないってことなのか。
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Noahの板はボード中央が薄いのだ |
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端に行くごとに厚みが増していく |
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厚みが増していく |
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インサートホール下は極厚 |
さて、うきうきしながら初乗りです。
ファーストインプレッションはスケーティングだけど全然走らない!!
このソールいいんじゃないのか!?って印象だったけど、これはソールの状態が悪いのか、はたまたワックスが抜け落ちているのか・・・
ソールに関しては要メンテナンスかチューニングだな。
で、カービングを掘り進んでみるけど、なんとズレる!!
ズレまくる!!
特にターン後半の加速領域の抜け直前でズレまくって乗りにくい!!
テール側のエッジグリップが全然無い。
なので板を立ててテールのエッジを確保しようとすると今度はドラグする。
あーーーー!!可変コンベックスのせいだ!!
ノーズテールは雪面からエッジが遠いせいでここを食わせようとすると中央部分のエッジが食い込み過ぎちゃうんだ!!
トーションは非常に使いやすいからそこを駆使した乗り方に変えたらだいぶ良くなったけど加速できない。。
うーーーん、クセがあるのはもしかしてIDキャンバーのせいで有効エッジが短いのか?
試しにパウダーに入ってみるけど…うん、パウダーも進まないな。
よくわからんけどリフト1本じゃ扱い方を理解するの難しい・・・
オークションとかで使用回数の少ない板がよく出てくるけど、これは乗り手を選ぶわ。
一本目はカービングで行ったので二本目はグラトリで。
得意のノーリー540を打つ。
が、板が全然しならない!!
硬い!めえっちゃ硬い!!
その分反発はとんでもないから尋常じゃない高さでるけど、これは硬すぎる笑
プレスしても全然板上がらない衝撃の硬さ。
でも硬いのに速度を出すとわりとバタつく・・・
まあこれならノーリー720も夢じゃないかもしれない。
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デザイン最高 |
総評
俺の用途と脚力には向かない
カービングに向いているわけでもなく、当然グラトリ向けでもないしラントリ向けでもない。
キッカーやハーフパイプ向け?
まぁ可愛いし使うけど、この後にScooter Spinorに乗ったらめっちゃ柔らかいし軽いし扱いやすいしで感動した。